「古代檜」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?「古代檜」と聞くと伝統ある高級そうなイメージを抱くかもしれません。

東京では、台東区や品川区の銭湯などが、「古代檜」を使ったお風呂となっています。しかし、とある専門家が「古代檜」というのは誇大広告なのではないか、と話します。

この記事では、その実態・謎に迫ります。

 

古代檜とは

まず、一般的に使われている「古代檜」の意味を説明します。古代檜とは、海抜2,000m以上の台湾の深山・幽谷に生息する樹齢千年以上の巨大樹木とされています。平成元年より伐採が禁止されている非常に貴重な樹木となっています。現在は、台風や地震などで自然に倒木したもののみ使用可能です。

 

台湾にはなぜ古代檜が生息するのか

台湾は、樹齢1,000年以上の巨木が多い地域とされています。その理由は2つ。ひとつは、地勢条件に恵まれていること。そしてもうひとつは、人々が樹木の保護に励んでいるからです。台湾には、9つの国立公園があり、檜の保護区を作って古代檜の保護をしています。政府も、造林を進めるなど、積極的に保全の取り組みをしています。こうした取り組みのおかげで、台湾には樹齢の長い木が今でも生息しているのです。

 

昔「古代檜」というブランドが存在していた

実は、「古代檜」という名称は、先ほど説明した木の一般名詞だけでなく、ブランド名としても使われていました。

かつて株式会社古代檜という会社が存在していました。「古代檜」は、(株)古代檜が作ったブランド名だったのです。しかし、(株)古代檜は平成15年に倒産したようです。

 

「古代檜」は本当に古代檜だったの?

とある檜風呂の専門家は、「古代檜は誇大広告なのではないか」と話します。つまり、かつて(株)古代檜が命名した「古代檜」というブランド名だけが一人歩きしていたのではないか、ということです。

というのも、「古代檜のお風呂を修理してほしい、交換してほしい。普通の檜の3〜4倍で購入したのに何事だ。」という依頼・嘆きの声が多々あるからだそうです。

最初に説明した古代檜の意味は、樹齢千年の樹木ということでした。古代檜は、非常に長持ちするとの触れ込みだったので修理や交換などは滅多に発生しないはずです。

実際に修理に行ってみると、その実態は、古代檜ではなく普通の檜のようでした。古代檜と謳っていた檜風呂の中には、東南アジア産の木材も混じっていたという噂もあります。

 

現在、「古代檜」と呼ばれている檜風呂は、もしかしたら本当は古代檜ではないのかもしれません。

もし、古代檜の檜風呂の価格はとても高いので、購入する際には、くれぐれもご注意ください。

エステックアソシエイツは、古代檜風呂を扱っていませんが「長持ちする檜風呂」を日夜研究し続けております。