季節にちなんだ果物や植物を湯船に入れて、入浴を楽しむ季節湯。冬至の日に入る「ゆず湯」や端午の節句に入る「菖蒲湯」に入ったことのある方も多いのではないでしょうか。

季節湯は月ごとに楽しむことができます。そこで、月ごとの季節湯について解説します。お風呂を通して季節を楽しみたい方はぜひ参考にしてみてください。

 

季節湯の歴史について

季節湯の始まりとなるのが平安時代の民間医療で行われた薬湯です。季節湯で用いられる果物や植物には薬効があり、その季節に起こりやすいトラブルを緩和する役目がありました。

江戸時代になると、町のあらゆる場所に銭湯が建つようになり、庶民の間でも季節湯が親しまれるようになりました。

銭湯の主人は、他の銭湯との差別化を図るために、季節湯で「皮膚症状や胃弱に効能がある」とアピールしていたようです。

 

実は毎月ある季節湯―その種類

代表的な季節湯であるゆず湯や菖蒲湯について知っている方は多いものの、毎月の季節湯についてご存知ない方も多いでしょう。月ごとの季節湯と期待できる効能は次の通りです。

季節湯 期待できる効果
1月 松湯 保温効果、リフレッシュ効果
2月 大根湯 冷え性の改善、新陳代謝の活性化
3月 よもぎ油 保温や発汗作用、殺菌、肩こり、安眠
4月 さくら油 消炎、皮膚症状、打ち身に効果
5月 菖蒲湯 血行促進、疲労回復、リフレッシュ効果
6月 どくだみ湯 消炎、抗菌作用
7月 桃湯 消炎、解熱、日焼け
8月 ハッカ湯 保温、疲労回復、血行促進
9月 菊湯 保温、血行促進
10月 しょうが湯 保温、血行促進、抗菌
11月 みかん湯 保温、美肌効果、リラックス効果
12月 ゆず湯 保温、血行促進、あかぎれ、リラックス効果

各月の季節湯の効能を見ると、季節にみられやすいトラブルの解消にも役立つことが分かります。季節湯に用いる果物や植物は、その月に入手しやすいものばかりです。

医療が発展している現代では、季節湯の効能を頼らなくてもよいかもしれません。それぞれの月の季節を楽しむために、季節湯に挑戦してみるとよいでしょう。

 

檜風呂は季節湯ともベストマッチ

昔ながらの日本の季節湯を楽しむのなら檜風呂もおすすめです。木製浴槽は古くから日本にある浴槽なので、季節湯とも相性が良い特徴があります。

高級木材であるヒノキ材を使用した浴槽からは、爽やかな森林の香りが楽しめるので、月ごとの季節湯との組み合わせを楽しめます。

檜風呂は自然の風合いが美しく、見た目も触り心地も温かいので、心をほっとさせてくれるでしょう。

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江戸創業(有)エステックアソシエイツでは、ベテラン職人による檜風呂の製作を行っています。お客様のご希望のデザインや浴室のスペースに合わせて、オーダーメイドの浴槽をお作りします。

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