檜風呂など木製浴槽とも相性がよい石材は、温泉旅館の浴槽のなかでも人気の組み合わせです。温泉の浴槽の石材としてよく使われるのが「十和田石」です。お湯を入れるとゆらぎのある美しいブルーグリーンを演出することで知られています。この記事では、近年人気の浴槽素材である十和田石の特徴について紹介します。
秋田で生まれた十和田石の魅力
十和田石は、秋田県の薬師森という山のみで産出される石材です。1千万年も昔、海底火山の噴火により、火山灰が凝固したことで十和田石は生まれました。
十和田石には、鉄などの金属が閉じ込められており、「緑色凝灰岩」とも呼ばれています。十和田石を水で濡らすと、美しいグリーンブルーを演出する所以となっています。光の加減や水の濡れ具合によっても、色合いが微妙に変わるので、さまざまな風合いを楽しむことができます。
浴槽に十和田石を使うメリット
高級石材である十和田石は、浴槽としても優れている素材です。火山灰からできている十和田石には、多孔質と呼ばれる小さな穴があり、物質を吸着したり、表面積を広くしたりする特徴があるのです。
多孔質の特徴を生かした十和田石には、次のようなメリットがあります。
- 水質の改善
- 脱臭効果(悪臭の吸着)
- 保温効果
- 防音効果
自宅用温泉に十和田石も人気
近年、自宅の改築をする中で、浴槽のリノベーションをする人が増えています。浴槽のリノベーションの醍醐味といえるのが、自宅を温泉風にできること。
最近では、十和田石など石材を使った浴槽のリノベーションも人気です。「石材浴槽は硬い感じが苦手…」という人におすすめなのが、ヒノキ材など浴槽木材と組み合わせることです。
十和田石とヒノキ材は、一見異質な素材同士である両者ですが、実は相性は抜群。十和田石による緑青のゆらめきに加えて、ヒノキ材が持つ木の温もりを加えてみるのもよいでしょう。ヒノキ材からは森林の香りがするので、自然の中にいるようなリラックス気分を味わるはずです。
(有)エステックアソシエイツは風呂×石材も挑戦!
温泉施設でも人気のある十和田石ですが、近年自宅用浴槽の素材として使う人も増えています。エステックアソシエイツでは、十和田石を使った檜風呂の製作も行っています。異素材の組み合わせが醸し出す奥深い表情は、ヒノキ材と石材の組み合わせならでは。自宅用に石材を用いた檜風呂の設置を検討してみてはいかでしょうか。