1日の終わりに、湯船に入ってから髪や体を洗う…日本人にとってごく当たり前の入浴習慣は、世界基準でないことをご存じでしょうか?

この記事では、海外と日本の入浴に関する意識の違いについて紹介します。

 

日本と海外の入浴方法の違い

海外のなかでも、日本と同等レベルの先進国が多い欧米諸国。一方で、日本と欧米諸国では、入浴に関する認識が異なります。

たとえば日本では、毎日入浴し、週5回以上の湯船に浸かるのが平均的です。一方、欧米諸国では、湯船に浸かった入浴するのはそれほど多くありません。

欧米の映画をみても、入浴シーンは湯船よりもシャワーが多く、湯船に浸かるシーンは少ない傾向がありますよね。

研究によれば、欧米諸国では、週に1回以上湯船に浸かるのは、なんと3割以下というデータも。欧米での入浴は。お風呂に浸かることよりも、シャワーが主流であることが分かります。

 

欧米人が湯船にあまり入らない理由

日本人がこれほど、お風呂に浸かる入浴法を好む理由として挙げられるのが「心身をリラックスさせるため」という回答が多くを占めます。また、日本人の多くは、「お風呂が好き」としています。

一方、欧米では、シャワーを好む人は多いものの、「お風呂に浸かるのが嫌い」という人は、6割にも上ったという報告も。

欧米で湯船が広まっていない理由には、宗教や歴史的背景も影響している可能性があります。もともと、ヨーロッパでは古代ローマ時代に高度な水道設備があり、人々は「テルマエ」という大浴場を楽しんでいました。

テルマエは浴槽だけでなく、蒸気浴やマッサージのサービスもあり、娯楽場としての役割も果たしていたそうです。

その後、欧米諸国を中心にキリスト教が広まり、清貧や禁欲といった意識が広まるようになります。入浴は娯楽ではなく、身体の清潔のために簡略的に行われるようになりました。

現代の欧米人にとって、入浴は楽しみではなく、日々の身だしなみであり、面倒と感じる人も増えていることが伺えます。

もし、日本でもキリスト教が広まって入れれば、現代のお風呂事情を変えていた可能性があるのは興味深いですね。

 

毎日の入浴をより特別なものにするために

ほぼ毎日欠かさず湯船に浸かる習慣がある日本人にとって、お風呂は欠かせない存在です。日常のお風呂をより特別なものにするのにおすすめなのが、浴室にアレンジすることです。

少し余裕があるのなら、浴室だけでなく浴槽を見直してみるのもよいでしょう。日本人に人気の浴槽のひとつが、檜風呂です。檜風呂の深い香りにはリラックス作用があり、一日の疲れを癒す効果があります。

また木材でできた浴槽は、見た目が温かく気持ちをゆったりと落ち着かせてくれるでしょう。

(有)エステックアソシエイツでは、職人による檜風呂の製作を行っています。毎日のお風呂を大切にしたい人は、お気軽に相談ください。