日本の温泉と言えば、衣類を着用しない「裸の付き合い」が基本です。意外な事実ですが、日本の伝統的な入浴法は入浴着を着用していました。この記事では入浴における衣類の着用についてみていきます。

 

裸での入浴は200年前に始まった

日本の温泉スタイルと言えば、手ぬぐいを持って局所を隠しつつ、湯船に入るまさに反対ともいえるスタイル。実はこの入浴法が広まったのはおよそ200年前。

それ以前の時代である奈良時代から江戸時代後期までは、温泉・銭湯を問わずに、男女とも湯具と言われる入浴着を着用するのがマナーでした。

当時の入浴着はとても簡易なもので、男性は湯ふんどし、女性は腰巻きを着用していました。江戸時代までは混浴が主流だったので、身にまとう衣類が必要だったでしょう。

明治時代になり風紀の観点から男女混浴が禁止されると、入浴着は不要になり現在のスタイルになりました。

 

現代でも見直されている入浴着

現代の日本でも、入浴施設での入浴着の着用が選択できるところが増えてきています。温泉など入浴時は裸である方が、羽を伸ばしたような気分になるものですが、人によっては他人に裸を見られるのに抵抗がある人もいるでしょう。

入浴着はそういった悩みを抱える人のために活用されるものです。入浴着の例として、男性用はトランクス型、女性用は下がボクサーパンツに上にキャミソールドレスを貸し出しをしている施設もあります。

入浴着を希望する理由はさまざまですが、女性の場合、乳がんで乳房を失った方を中心に高い需要が見込まれています。そのほかにも、人工肛門のある方や

ファッションでタトゥーを入れた方にも需要があるかもしれません。

入浴着の着用にかかわらず、皆が安心して入浴できるような環境を作り上げていくのも大切だといえますね。

 

自宅でお風呂に入るのなら檜風呂

入浴時はやはり服を脱いでリラックスしたいと感じる人もいるでしょう。公衆浴場で他人に裸を見られるのは恥ずかしいですが、自宅なら裸のまま入浴を存分に楽しむことができます。

自宅のお風呂を思いっきり楽しむのにおすすめなのが檜風呂です。高級な木材を使用した檜風呂は、浴室に入った瞬間から森林のさわやかな香りを楽しむことができます。見た目の温かく、木材ならではの優しい感触は、心身をほぐすことができますよ。

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