最近の仏像ブームで再び注目を集めている仏像。実は、檜風呂との意外な共通点があります。

 

国宝を生んだ、日本のミケランジェロ、運慶と快慶

日本の歴史に名を残す仏師といえば、鎌倉時代に活躍した「運慶」と「快慶」です。力強い作品が特徴で「日本のミケランジェロ」と呼ばれることもあります。運慶と快慶がそれぞれ製作した東大寺南大門の2体の金剛力士像は、国宝にも指定されており、有名ですね。

最近は、仏像ブームが起こっており、各地で展覧会が開催されています。東京日本橋の三井記念美術館では、2018年11月25日まで「仏像の姿(かたち)」という特別展も開かれています。

日本人が昔から愛した仏像ですが、檜とはどのような関係があるのでしょうか?

 

仏像の材質について

仏像の材質には、5種類あります。木彫(もくちょう), 乾漆(かんしつ), 塑像(そぞう), 鋳造(ちゅうぞう), 石仏(せきぶつ)の5つです。

木彫は、木材で仏像を造る技法です。木目を残すものと、漆を塗ったり、彩色したりして表面を加工するものがあります。主な木材には、榧(かや)や檜が使われます。また、一本の木材から造るものを「一木造り」、複数の木材を組み合わせて造るのを「寄木造り」と言います。乾漆仏像は漆を塗り固めて造る技法、塑像は粘土、鋳造は金属、石仏は石です。海外では珍しい木彫ですが、文化財の9割が木彫です。山地が多く、四季に恵まれた日本は、良質な木材が手に入りやすいためでしょう。

 

仏像に適した木材とは

仏像に適した木材の条件は3つあります。量が確保できること、質が高いこと、彫りやすいことです。

量については、木彫は彫れば彫るほど小さくなってしまうため、大きな仏像を作りたい場合は、太く育った木が大量に必要になります。質については、適度な硬さや柔軟性を持ち、長持ちすることが重要です。彫りやすさについては、節や枝が少なく、滑らかに彫ることができる材質のものです。

以上3つの条件を見てみると、檜は仏像に非常に適しています。樹齢も長く、しなやかで耐久性が高く、彫刻しやすいという特徴があります。実際に、歴史上木彫像でもっとも多く使われてきた木材が檜で、先ほど紹介したように近年の木彫像はほとんどが檜です。

 

「赤身」「柾目」「乾燥材」は仏像と檜風呂の共通点

エステックアソシエイツの檜風呂では、耐久性のある、「赤身」「柾目」「乾燥材」の檜を使用しています。

赤身とは、木材の内部が赤い部分をさします。柾目は、丸太の中心に向かって製材したときに現れる年輪が並行な木目のことです。

乾燥材は、木に含まれる水の割合(含水率)が20%の木材です。自然のままだと約150%の含水率なので、乾燥作業が必要です。

仏像は「赤身」「柾目」「乾燥材」のヒノキ材が多く使われています。

 

エステックアソシエイツは、国宝の仏像にも使われている「赤身」「柾目」「乾燥剤」のヒノキ材を厳選使用して、檜風呂の製作に励んでおります。