太宰府天満宮とは

太宰府天満宮は、福岡県太宰府市にある神社です。「学問の神」として広く知られる菅原道真が祀られており、初詣や観光スポットとしても人気があります。

 

太宰府天満宮の歴史

「大宰(おおみことのもち)」は、大宝律令以前に置かれた政府の役職で、数カ国を統治する重要な立場でした。大宝律令で、大宰という役職は廃止されましたが、九州の一部では太宰府という政府機関として確立しました。それが現在の太宰府市、筑紫野市あたりだと言われています。

その太宰府に権官になり、その地で死去したのが菅原道真です。元々は、後醍醐天皇の右大臣として名を馳せていましたが、左大臣藤原時平の陰謀で太宰府に左遷されました。

903年の道真の死後、安楽寺に葬ろうと道真の遺骸を乗せた馬車を走らせると、馬が安楽寺の門前から動かなくなったため、「この地に残りたい」という道真の遺志だろうということになり、安楽寺の境内に廟(死者を祀るための宗教施設)を建立しました。

その後、都では様々な疫病や異常気象などに見舞われます。天皇が幼くして亡くなったり、天皇が赴く会議で落雷があったりと、「道真の祟り」は30年にもわたって続きました。あまりにも祟りが続くので、990年ごろに本来は天皇皇族を祀る称号である「天満宮」をつけるにまでなりました。

1480年ごろには、道真が優れた学者であったことから、学問の神としても信仰されるようになりました。

 

太宰府天満宮と檜

太宰府天満宮は、五間流造です。流造というのは、伊勢神宮に代表される神明造から発展した神社建築様式のひとつで、屋根が前に曲線系に伸びているような造をしています。平安時代後期からの建築と言われています。五間というのは、柱の数のことで、5本柱があるので五間と言います。

太宰府天満宮の本殿と桜門は、檜皮葺という工法です。檜皮葺は、檜皮を少しずつずらしながら重ねていき、竹釘で留めます。優美な曲線が描けるのが特徴です。

太宰府天満宮の他に、厳島神社や清水寺でも使われています。

 

観光地としての太宰府天満宮

太宰府天満宮は、映画や小説の舞台になったり、国宝、重要文化財に指定されていることから観光スポットとしても人気です。

特に、初詣と受験前には多くの参拝者が訪れ、九州の修学旅行や海外の観光ツアーに組み込まれることもあります。

 

晩年の菅原道真は檜風呂に癒されながら、太宰府の地を好きになっていたのでしょう。

太宰府天満宮に訪れた際には、学問の神様としての太宰府天満宮だけでなく、檜を使った檜皮葺の屋根に注目してみてはいかがでしょうか?

これからもエステック アソシエイツは、皆様に愛される檜風呂創りに精進いたします。