日常的によく耳にする「湯船」という言葉。普段に何気なく使っていますが、なぜ浴槽のことを「湯船」というのか知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「湯船」の語源や背景について解説しています。お風呂の豆知識に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
湯船の由来は江戸時代
お風呂の浴槽のことを「湯船」ともいますが、その由来は江戸時代の移動式銭湯が由来です。移動式銭湯は、川を渡る小さい船に浴室や浴槽を積んだもので、最初は小船にたらいを積んだ簡素なものでした。その後、改良が重ねられ、屋形船を用いた移動式銭湯が誕生したのです。
江戸時代は銭湯が広まった時代でもありますが、街外れは銭湯が普及していない地域もありました。移動式銭湯のお風呂は船の中央に位置し、入浴料4文ほど。現代のお金の価値で130円ほどになります。
その後、時代が進んで、各家庭に浴槽が設置されるようになると、移動式銭湯の存在は消え、名前の「湯船」だけが残ったそうです。
「ゆぶね」という言葉は平安時代から
「湯船」は江戸時代に使われていた言葉ですが、それ以前にも浴槽を指す言葉として、「ゆぶね」が使われていました。平安時代の漢語の辞書である「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」には、浴槽の和訳として「由布禰(ゆふね)」が記載されています。
また、平安時代の歴史物語である「栄花物語」でも、「ゆぶねの湯わかし」がはっきり記されています。ゆぶねは古代日本から浴槽を意味する言葉として使われており、江戸時代になり漢字が当てられたと考えられます。
時代は違えど、湯船やお風呂が人々にとって重要な生活行動であったことが伺えますね。
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