森林の生い茂る場所に行くと、新緑の美しさと同時に樹木の香りを楽しむことができます。そもそも森林の香りはどこから・何のために来るのでしょうか。

そこで、森林の香りに含まれる成分や作用について解説します。記事を読んで、慣れ親しんだ木の香りの豆知識を得ましょう。

 

木の香りは揮発性の有機化合物

木々が発せられる香りの元となるのが、樹木から発生する揮発性の有機化合物です。例えば、スギやヒノキなどの針葉樹林からは、葉の中にある細胞に精油が含まれており、植物の呼吸器官である気孔から放出しています。

 

また、松ヤニのような樹脂の中にも、木の香りの元となる香り物質が含まれています。

樹木が香りを発する理由

木々が香りを発する理由は、自分の身を守るためのもの。樹木の香りの元となる物質は、樹木を蒸留することにより精油として抽出できます。

木のエッセンシャルオイルである精油には、木に病気をもたらす菌類や微生物から守るため、抗菌や殺菌作用があります。

また、樹木の香りは森林の環境を浄化する役割も。夏の日に遠くの山を見ると、青みがかったモヤが見える現象を「ブルーヘイズ」といいます。ブルーヘイズは、樹木の香り物質が空気中で反応を起こして、太陽光を反射させるために起こります。

実際に、森の中に入ると、涼しさを感じるものです。森にある木々は、香り物質により太陽光を乱反射させることで、森林内の温度が高くなりすぎないようにしているのです。

ブルーヘイズによる太陽光の乱射は、森林の下層部までに光を届け、光合成を助ける役割もあります。

 

森林の香りを味わうのなら檜風呂がおすすめ

リフレッシュ効果や抗菌作用のある樹木の香りを、身近な生活に取り入れたいと考える人もいるかもしれません。森林の爽やかな香りを楽しむのなら、檜風呂もおすすめです。

高級ヒノキ材を使用した浴槽の香りには、樹木の香り物質が豊富に含まれています。

檜風呂は見た目も触り心地も温かいので、お風呂タイムを極上の時間を叶えられるでしょう。

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