ローマ皇帝の英雄もお風呂好きだった！ハドリアヌス帝について

お風呂好きで知られる日本ですが、実は世界にも入浴を愛してやまない民族が存在していました。日本人に負けず劣らずお風呂好きとして知られているのが古代ローマの民。

古代ローマの中でもハドリアヌス皇帝は大のお風呂好きとして知られています。そこで今回は、お風呂の面からハドリアヌス皇帝についてみていきます。

ハドリアヌス皇帝ってどんな人？

古代ローマの五賢帝の一人で、2世紀前半のローマ帝国全盛期の14代目の皇帝です。ハドリアヌス皇帝は元軍人上がりで、多くの戦いの中で功績を上げ、軍隊の支持や元老院の承認を得て皇帝になりました。

彼はローマの都市整備や属州の維持、ブリテン島のケルト人の侵入に対抗するための長城を築いたことで知られています。

ローマ皇帝の中でも高い評価を得ているハドリアヌス皇帝は、大のお風呂好きだったそうです。

ハドリアヌス皇帝は自宅の入浴施設はもちろん、別荘にも大小の浴場を設置していました。古代ローマの遠征地での遺跡を調べると、軍隊の駐屯地にもさまざまな入浴施設の跡が見受けられます。

これらの入浴施設は単に、兵士の身体の衛生を保つための簡素な形式ではなく、お湯の出るお風呂や水風呂などさまざまな種類があることが分かりました。

古代ローマでは遠征のために軍隊を派遣していました。ハドリアヌス帝は軍人の出なので、駐屯地にも入浴施設を用意し、兵士の労をねぎらったのかもしれません。

また、ハドリアヌス皇帝のお風呂好きは彼の伝記からも伺えます。もともと軍人でもあるハドリアヌス皇帝は、しばしばローマ市街にある公衆浴場を利用していたとか。

さまざまな人々と団らんの時を楽しんでいたそうで、浴場では冗談を言うこともあったそうです。

古代ローマ時代の浴場設計技師が現代日本にタイムスリップをする映画「テルマエ・ロマエ」が話題になりました。もし、ハドリアヌス皇帝が檜風呂に入っていたら、きっと歓喜したに違いがありません。

檜風呂の森林香りや温かみのある見た目は日本人だけではなく、世界の偉人でさえ虜にすることができるでしょう。

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