はじめに
一戸建やマンションの浴室改修工事では、「広く・安く・美しく」のニーズに応える事が困難です。原因は元々在来浴室であり、梁・柱が邪魔になり、ユニットバスを設置する事が困難になる為です。
無理にユニットバスを設置しようとすると、浴室が狭くなってしまいます。また特注のユニットバスは高価なものになり、在来浴室へのリニューアルでは漏水の心配も残ります。
「何か良い方法は無いのでしょうか?」 FRP防水を利用した、浴室改修工事を考えてみませんか?
FRP防水とは
FRP防水とは、Fiber(繊維)、Reinfoced(強化された)、Plastics(樹脂)であり、プラスティック本来の性質である、錆びない、腐らない、などのメリットがある強い材料です。
これらの利点を生かした防水方法がFRP防水です。
施工による、継ぎ目のないシームレス形状にすることにより、防水性は更に信頼を得ることができます。現状では浴室には最も信頼のおける防水方法といえます。
FRPについてよくある質問
Q1:いやな臭いがして、体に害が出そうで心配だ。
私たちが行うFRP工事に使う樹脂には「スチレン」は含まれていません。全てF☆☆☆☆認定品です。 (「スチレン」はシックハウス症候群の原因の一つといわれています。)
Q2:浴室は広く使えるの?
ユニットバスは、床・壁・天井に組み立てスペースが必要です(デッドスペース)。 FRP防水は現状の床・壁に直接クリーニング~研磨仕上げをし、その上にFRP防水を施します。無用な空間は必要ありません。現状の広さそのままで浴室が改修可能です。
Q3:防水性に心配はないの?
FRPは様々な形状への施工が可能であり、切れ目のないシームレスな層が形成でき、更にフレキシブル不飽和ポリエステル樹脂剤を使用し、振動・揺れに強い優れた防水性を発揮します。 (フレキシブル=軟質)
Q4:FRP防水の仕上がりはFRP+塗装?・・・少し貧弱ではないか?
FRP+塗装で安価に仕上げる。また、FRP+モルタル+タイルで高級な浴室も可能です。
Q4:FRP防水で浴室をどうするの?
在来工法の利点を伸ばすことが可能です。 柱・梁のあるマンション浴室を無駄なく改修する。(デッドスペースを生まない) FRP防水を基本として、タイル工事等を施し高級な浴室を造り、檜(ひのき)浴槽を設置することも可能です。ここからは防水工事とは離れ、高級な浴室・浴槽をおつくりください。建築工事のみせどころです。 (自由な発想で浴室を創造してください。)
Q5:FRP防水の構造は?
FRP防水の構造図は下記のようになっています。
FRP防水作業工程
▼STEP-1 スタート
内部解体が終了し、パイプスペースがブロックで仕切られここから防水工事がスタートします。
この時、設備配管も終了しています(写真右)。
▼STEP-2 ケレン(バリ取り)作業
ペンキ・凸凹を取り除きます。
取り除いた埃は集塵機に集められます。(サンダーのホースに注目)
▼STEP-3 ケレン終了作業
先程のペンキ等の汚れをこの程度まで整えます。
ケレン(汚れ落としの作業は、考えている程度より手間が掛ります。(写真右)
▼STEP-4 プライマーの塗布作業
FRPの等塗布剤を強く接着するための下塗り作業(この後1日乾燥期間が必要) 。
シール部の凹みにもプライマーを施します。(写真右)
▼STEP-5 FRPの貼り付け作業
FRP貼り付け剤塗布後FRPを貼り、そのうえに更に上塗り剤を塗布します。(2工程同時)
FRPを下塗り剤塗布後に貼り付けこれから上塗りを施します。(入隅はFRPが重なります)
▼STEP-6 FRP接着固定上塗り塗布~脱泡作業
FRP貼り付け剤塗布後FRPを貼り、そのうえに更に上塗り剤を塗布します。
ガラス繊維内に残るエアーを脱泡させる作業。(写真右)
▼STEP-7 1次塗料塗布作業
FRP貼り付け剤塗布後FRPを貼り、そのうえに更に上塗り剤を塗布します。
シール部にもにもFRPを巻き込み、上塗り剤を塗布します。(写真右)
▼STEP-8 FRPトゲ取り作業
この時、FRPの「とげ」が残っています、1次塗装後「とげ」を取ります。(塗装も多少落ちます)
▼STEP-9 最終塗装作業
上塗り塗装作業。